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理想の注文住宅を建ててくれるハウスメーカーや工務店の選び方について、いくつかのポイントを紹介します。
ハウスメーカーや工務店のホームページには、さまざまな情報が掲載されています。
なかでも注目したいのが、実績や事例を紹介しているコンテンツ。完成した家の画像やお客様の声がたくさん掲載されている会社は、「施主がその会社を信頼して、掲載を許可している」という証でもあります。
また、ブログなどで建築中の様子を掲載している会社も◎。完成したら見えなくなる基礎工事で「手抜きをしていない」と自信を持って公開しているわけですから、信頼できる会社といえるでしょう。
ハウスメーカーや工務店のモデルハウスがあれば、ぜひ足を運びましょう。その会社がどんな家づくりをしているのか、実際にチェックできます。
プランや間取り、設備、外壁や柱などの建材も隈なくチェック。なお、設備に関しては標準仕様かオプションかを確認しておきましょう。
モデルハウスは「いい暮らし」をイメージさせるために高価な設備を使っているのは、どのメーカーでも同じこと。予算オーバーにならないためにも、追加費用が生じるものは何かを事前に確認しましょう。
ハウスメーカー・工務店の店舗や住宅展示場で対応してくれたスタッフ(担当営業)にも注目しましょう。
その担当者とは、家が完成するまではもちろん、アフターメンテナンスも含めると長い付き合いになります。
気持ちいい接客をしてくれるか、家づくりに関する知識はあるか、自分たちの要望や悩みの相談にのってくれるか…など、担当者の人柄が注文住宅の成功のカギを握ります。
もちろん、強引な押し売り営業をしている担当者はNGです。
家が建ってからも、ハウスメーカーや工務店とは「アフターサービス」という形で、その後も長く付き合うことになります。
定期メンテナンスの有無や、万一、雨漏りや欠陥があった場合の補償内容なども事前に確認しておきましょう。
また、「実際に修理を依頼しようとしたら倒産していた…」ということにならないよう、会社の信頼性や実績なども確認しておくことをオススメします。
工務店やハウスメーカーを選ぶ際には、どんな企業であるか、まず名前を知らないことには選択肢に入ることもありません。
しかし、よく耳にする企業は規模も大きく全国展開しているので安心感がありますが、知名度が高いという理由だけで選ぶのは危険です。
知名度が高いのは、テレビCMや広告などをたくさん出しているということですが、そういった広告費や宣伝費は非常にコストがかかり、その分建設費用に上乗せされているので、価格が高くなりがちです。全国展開しているということは、都内の一等地などに事務所を構えて、営業やコールセンターなどにも多くの人員を配置しているので、人件費も必要になります。
大きな企業であるということは、施工例が豊富でプランもしっかりしているということではありますが、自分の意見が通りにくかったり、決まりきったサービス内容になるなどのデメリットもあるものです。
大手企業の安定感やサポートも家づくりには必要ではありますが、小さい会社の手厚いサービスや独自のプランでしかできないこともあります。
両方を視野に入れて、ご自分に合った会社を選ぶようにしましょう。
友人や親戚が建てた家が気になる場合、どこの会社で家を建てたか聞いたり、紹介してもらったりすることもあるでしょう。ハウスメーカーなどでは、家を建てた人が新たな顧客を紹介するとプレゼントをもらえることもあるので、両者にとってメリットがあります。
しかし、紹介してもらったからというだけでその会社に決めるのは、やめておきましょう。もちろん、ここで家を建てたいと思えば、すぐに決めるのも悪くありません。紹介してくれた人の家も実際に見て確認できますし、対応がどうだったかなども参考になります。
ただ、紹介してもらったからという理由で選ぶと、後々あまり希望を言えなくなる、紹介してくれた人の心象を悪くしないように気を遣う、文句があっても言いにくいなど、行動が制限されてしまうこともあるでしょう。
知り合いにとっていい会社でも、すべての人に合うかどうかはわかりません。紹介してもらった場合でもほかの企業も検討して、いい部分と悪い部分の両方を見て、もっともいいと思えるところに決めるようにしましょう。
ハウスメーカーや工務店の数は非常に多く、どこで建てるか決めるのも一苦労になることでしょう。ですが、いろいろ見て回ったり訪問したりするのが面倒だからと言って、最初に連絡した1社だけで決めるのは、やめておきましょう。
会社側としては自社で決めてもらいたいので、いろいろと提案してその場で決断を迫ってきますが、「ほかのところも見てから決めます。」と言って、即決するのは避けてください。そこで無理やり決断を迫ってくるのは、ほかの企業と比べられると負けてしまうという焦りがあるからです。
「ほかのところも見てゆっくり決めてください。」と言ってくれるのが、本当に家を建てる人のことを思ってくれる企業でしょう。
会社の特徴やメリットはそれぞれ異なります。素材にこだわっているところもあれば、設計やデザインの自由度が高いところ、アフターサービスが充実しているところなどさまざまです。
何を優先するかは人によって異なりますので、この会社が一番と一概にいうことはできません。
時間はかかりますが、なるべく多くの会社を回って、もっとも適したところを選ぶようにしましょう。
家を建てる際には、土地探しや住んでいた家の売却、賃貸物件の解約などで不動産会社と関わることも多くなります。不動産会社の中には、ハウスメーカーや工務店などを通して土地や家の売買を行うこともあるので、複数の企業と取引していることも少なくありません。
そのため、これから家を建てるという人がいれば、ハウスメーカーや工務店などを紹介することもあります。確かに、不動産会社による紹介ならば、確かな企業で信頼性もあると思えますが、やはりそれだけで決めるのは危険です。
不動産会社としては、顧客よりも自分の会社や取引先のメリットを重視するのは当然ですから、家を建てる人の希望や意志はあまり介入しなくなります。あくまで参考にとどめておき、紹介されたからという理由だけで決めるのはやめておきましょう。
何かを大きい買い物をしたり修理を依頼する場合、どんなことにも言えることですが、依頼する企業を選ぶ際には必ず相見積もりを取ることをおすすめします。
価格やサービス内容が決まっているのなら大差はありませんが、家を建てる時には、依頼先によって金額にもできあがりにも大きな差が出るものです。
企業によってこだわりポイントや性能、デザインもさまざまですので、できるだけ多くの企業を見てよいと思うところをいくつか絞り、複数のところで見積もりを取ってもらいましょう。その中で、サービス内容と金額が見合うかどうかを判断して、慎重に見極めてご自分の家づくりにとって最適の企業を選んでください。