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災害に強い家づくりをするために、耐震・耐火性はもちろん、台風がきた時に備えられる耐風性についても考えたいところ。ここでは耐風性のある家づくのポイントや屋根や外壁が飛ぶ理由、耐風等級についてまとめています。
台風や竜巻がきたり突風がきたりなど、風による被害で屋根や外壁が飛ばされる原因を解説しましょう。
台風や突風で家の部材が飛ぶことがありますが、実は風の力によって飛ぶ部材が異なります。屋根が飛ぶ力と外壁が飛ぶのには、全く別の力が働きます。飛ぶ力は次の3つに分けられます。
屋根が飛ぶときは1と2が、外壁が飛ぶときは3の力がはたらくと言われています。
屋根や軒先が持ち上がると、風の強さで飛ばされてしまいます。屋根は何枚も部材が重なり合ってできているパーツです。瓦屋根を想像すると、わかりやすいでしょう。1枚ずつ部材が隙間なくぴったり重なっているのではなく、折り重なっているかと思います。この折り重なった部分に強い風が入ると、風圧で屋根が飛ばされてしまうのです。
軒先は軒と梁を止めている部分に風圧がかかると、持ちあがってしまいます。さらに窓ガラスが割れて室内から屋根を持ち上げる力がかかると、屋根が飛ぶ可能性がさらに高まってしまいます。
外壁は、建物の横から水平に風圧がかかると、飛ばされてしまいます。さらに飛ばされなくても一定の圧力がかかると、外壁が損傷する可能性も十分に考えられます。風圧によって家が傾くと、外壁がダメージを受けるだけでなく最悪の場合は倒壊する可能性もあるのです。家が傾くのは、横からの力に弱いということ。築年数が古く、耐風性を備えていない家によくみられます。
台風や突風などの自然災害、特に強風に強い家づくりをするためには、3つのポイントに気をつけましょう。
ハウスメーカーによっては、”シャッターや雨戸を取りつけなくても、2重窓や強化ガラスだから心配いらない”と言われるかもしれません。昔の家に比べると、確かに性能は上がりましたが、防犯の意味もこめてつけることをおすすめします。異常気象により、大型で強い台風が上陸する機会も増えました。台風に強い家づくりをするためにも、積極的に取り入れましょう。
注文住宅を建てるときは、目に見えるデザイン・内装・設備が気になってしまうかもしれません。せっかくゼロから家づくりをするので、部材や屋根材にも注目しましょう。風圧に強い部材や外壁も、たくさん開発されています。どのくらいの規模の台風なら耐えられるのか?打ち合わせのときに確認しましょう。
家づくりのパーツや部材の耐風性能も大切ですが、台風に強い構造の家づくりをしましょう。耐風性・耐震性能を高めると、変形しにくい家づくりができます。万が一影響を受けたとしても、ダメージを抑えられます。注文住宅を担当する設計士さんやハウスメーカーに、耐風性能を考慮した作りになっているか?確認してみましょう。
耐風等級は、台風などの強い風を受けても耐えられるレベルを表すものです。地震に強い家を耐震等級で表すように、暴風に対しても等級レベルで強度を示します。耐風等級は等級1と等級2 の2種類ありますが、等級2の方がより高い強度となります。等級1の家であっても、1959年に東海地方を襲った伊勢湾台風レベルの風に耐えられます。等級1と等級2の違いは以下の通りです。
つまり、等級1でも耐風力は強いのです。海岸沿いや台風が毎年上陸するような地域(沖縄・九州地方など)は耐風等級2レベルの家づくりをするといいかもしれません。
選定した3社は、広島県における2018年度のZEH実績のパーセンテージが高く、標準装備数が多い3社です(福山市対応の会社に絞っています)。ZEHとはネット・ゼロ・エネルギー・ハウスの略で、自社が受注する住宅のうちZEHが占める割合を示したもの。坂本建設工業が100%、セキスイハイムが73%、創建ホームが34%。長期間にわたり光熱費を抑えられ、酷暑や厳寒でも快適に過ごせる家になります。※2020年1月の調査情報を元にしています。