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注文住宅の中でも最近人気の高い、エコ・自然素材にこだわった家づくり。「環境にやさしい家」というイメージが浮かびがちですが、家の中で暮らす家族の健康にやさしい家でもあります。そこで、福山でエコ・自然素材の家づくりにこだわっている工務店・ハウスメーカーを厳選しました。「環境にやさしく家族の健康にやさしい家」を目指し国産の木材を使用していることを公式HPに記載している注文住宅会社を紹介。※2021年8月時点の調査情報を元にしています。
山根木材は、その名の通りもともと木材店を営んでいた会社。地元・広島の木材をふんだんに使った家づくりが特徴です。広島の木は、価格と強度のバランスが取れた、質の高い材質。これを使うことで、強度が高く、歪みなどが生じにくい家を作ることができます。
地産地消の代表とも言える山根木材ホームの家づくりは、エコな家づくりの原点とも言えます。
木に包まれた外壁が上質感を演出するエコ住宅
引用元:山根木材ホーム公式HP(https://www.home-yamane.jp/works/works509)
杉の木をたっぷり使い、木の香りがいつでも家の中で楽しめる家です。リビングの傾斜天井の梁や、大きな節のある床の無垢材など、木のぬくもりをあちこちに感じることができます。木材のナチュラルさと、畳のテイストをうまく融合させた和室もポイント。
会社名 | 山根木材ホーム株式会社 |
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所在地 | 広島県広島市南区出島1丁目21番15号 |
坂本建設工業の家づくりは「高気密×高断熱」と「心地のいいゆとり空間」にこだわっています。
高性能の断熱材を適材適所に使い分け、少ないエネルギーで冷暖房機器を稼働できるようこだわりの住宅づくりを行っています。
また、ゼロエネルギー住宅にも取り組んでおり、地球環境に配慮したお家づくりが行えます。
住宅の設計としては開口部をできるだけ大きくとり部屋の仕切りを少なくすることで、光と風が家じゅうに広がるようになっています。
開放的な空間でホッと一息つける、そんなゆとりの空間を随所に設けるよう設計されています。
引用元:坂本建設工業公式HP(https://sakamotokk.co.jp/kansei/【ガレージのある家】/)
真っ白な外壁にレッドシダー鎧張りのガレージがインパクトを醸し出す住宅です。
LDKは吹き抜けになっている広々空間で、畳コーナーもあるなど思い思いの時間を過ごすことができるお家になっています。
会社名 | 坂本建設工業株式会社 |
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所在地 | 広島県福山市駅家町大字大橋1005-1 |
イシンホームの元祖は阪神淡路大震災のボランティアから始まっています。
さまざまなボランティア活動などを通し豊富な実績を持つ住宅研究グループに育ったイシンホーム住宅研究会の直営店であるイシンホームは、総合デザイン力を駆使した住宅づくりを行っています。
一生のパートナーとなる住宅ですので、美しいだけではなく快適性・経済性にも配慮した家づくりに力を入れており、インテリアデザインの下に隠れて見えない高性能の設備や材料の質、省エネ技術、美しい空気などが、住み始めてからの快適さを決定づけます。
引用元:イシンホーム公式HP(https://www.ishinhome-h.jp/works/14738/)
南側に大きな窓が配置された開放的なリビングに、遊び場や昼寝にぴったりな和室も備わっています。家事動線にも十分配慮された間取りになっており、家事の時短に貢献します。飽きの来ないナチュラルインテリアにまとめ上げられている住宅です。
会社名 | 株式会社イシン住宅研究所 |
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所在地 | 岡山県津山市二宮654-4 |
無垢材とは、丸太から切り出したままの木材のことです。ベニヤなどに代表される集成材とは異なり、接着剤の圧着加工などをしませんので、自然そのままの風合いや温かみを感じられる木材です。
無垢材は、フローリングや柱など、家の中でも直接触れる部分に使用されます。天然の木目による独特の肌触りや香りが、住む人に癒やしと安らぎを与えてくれます。また、無垢材には消臭や調湿効果もありますので、快適な住み心地をもたらしてくれるでしょう。
天然素材である無垢材は、使い込むほどに色に深みが出て、木目を美しくします。家族の歴史とともに時を刻む、アンティークの風合いもまた非常に趣の深いものです。
無垢材のデメリットとして挙げられるのは、傷がつきやすい点です。フローリングに無垢材を採用した場合、椅子、テーブルはもちろんですが、子供のおもちゃなどでも傷がついてしまいます。また、水にも弱いので水浸しになってしまった場合なども傷みやすくなるのが難点です。自然災害だけではなく、子供が水の入った容器をこぼしてしまい、かつ長時間放置してしまう…といったケースでは、無垢材へのダメージが懸念されます。
木材とは、資材として使われる伐採された樹木の幹の部分です。強度も高く、住宅にも使用されています。針葉樹と広葉樹があり、種類により特徴や機能性が異なるのです。建築資材として用いられる、主な木材をご紹介します。
杉は日本を代表する木材のひとつです。軽くて柔らかいために加工がしやすく、肌触りよさのから床材や家具や工芸品まで幅広く重宝されています。
さわやかな香りは精油成分が漂わせるもので、抗菌や防虫作用があるといわれているのです。セドロールという成分には、リラックス効果が期待できます。
ヒノキは高級木材として、知られています。独特の芳香によるリラックス効果は、お風呂の素材にも採用されるほどです。フローリングで使用すると、日常的にヒノキの香りに包まれてリラックスできます。
強度や耐久性も高く、ベッドにも使われていますし、湿気やシロアリ対策としても期待できるため、家づくりでも選ばれることが多い木材です。
松は明るい赤みや節のナチュラルな風合いが特徴で、柱や梁や床や壁などに採用される木材です。北欧産のアカマツであるパイン材は、北欧家具にもよく使われています。
香りのよさや柔らかさも特徴ですが、傷や湿気が弱点です。特に湿気対策をしないとシロアリに狙われるため、家のどこに使うか熟慮が求められます。
ナラ材は、板目や柾目や虎斑の美しい木目が多くの人を魅了しています。特に木目が美しいものは、高級家具にも採用されているほどです。
無垢材の中では安価で強度も高く、耐水性も優れていることから、フローリングに適しています。伸縮による変形も少なく、調湿効果もありますが、断熱効果の低さが弱点です。
赤みが少しある白色系で、絹のような光沢があります。建築材をはじめ、家具やピアノや器具に採用され、特に美しい杢が出るものは工芸品の材料として使われることも多い木材です。
重硬で加工しにくい分、強度があります。熱伝導率は高めで、夏はべたべたとしませんが、冬は少し冷たさを感じるでしょう。
クルミ科のウォールナットは、世界三大銘木のひとつに数えられます。色の深みやツヤ、なめらかな木目などが人々を魅了し、量産しにくいのも高級感の理由です。
耐久性や衝撃への強度もあり、フローリング材としても適しています。ただし、色合いの濃さからホコリが目立ちやすいです。
名前に桜の字が入り、木目や色合いは桜に似ていますがカバノキ科です。硬すぎず、柔らかすぎないために加工もしやすく、衝撃吸収力も高いため、フローリング材でよく使われています。
色むらがなく明るいほど高級とされますが、基本的に価格はリーズナブルです。経年変化があり、時間が経過するとまた別の魅力を漂わせます。
琉球塗壁は、沖縄産の風化サンゴと、沖縄の中でも勝連半島でしか採れない貴重な石灰岩(勝連トラバーチン)などを配合した天然素材の壁材です。
風化サンゴには空隙が多く、そのため湿気や臭いを吸着しやすく調湿や消臭に優れています。
研究機関の分析によると、ホルムアルデヒドやアンモニアなど、シックハウス症候群の原因となる物質を吸収・分解する効果も確認されており、健康で快適な住まいづくりにオススメの壁材です。
ムーチー漆喰とも呼ばれている琉球塗壁は、紫外線に反応してしまう点です。紫外線によって薄くなっていくので、次第に当初とは異なる色合いへと変化していくことになります。色にもこだわりを持っている場合、時間とともに当初のデザインと変わってしまうので、配色にこだわりを持つのであれば別の素材を検討する必要があるでしょう。塗壁に対し、機能だけではなく色合いを含めたデザインまで考えると、経年劣化による白化はデメリットと言えます。
エッグウォールとは、その名の通り卵の殻を原材料とした壁紙です。食品の製造過程で出る卵殻を、資源として再利用したエコロジカルな製品です。
機能面でも優れており、卵の殻が持つ気孔が空気中の水分を吸放湿して、室内を一年中快適な湿度を保つ効果があります。カビやダニの発生を抑えて健康な室内空間をつくると同時に、消臭効果もあるためペットがいる家庭にも最適です。
エッグウォールの見た目は、左官職人さんが仕上げる塗壁のような風合いで、ビニールクロスにはない特有の味わいがあります。左官壁よりもローコストで導入できるため、自然素材の住宅にこだわる施主から人気を集めています。
エッグウォールは貼りづらいことから、コストが高くなってしまいがちです。素材が固いので曲線への貼り付けが難しいため、デザインが限られてしまいます。また、汚れが目立つ点もデメリットです。表面が白く、かつ粒々とあって汚れが付着しやすくなっています。お洒落ではありますが、日常生活の中で汚れるため、定期的にきれいにする必要が出てくるでしょう。小さいお子様がいるご家庭の場合、壁に落書きする可能性もあります。
セルロースファイバーは、断熱材の一種で天然繊維(パルプ)でできています。主にリサイクル新聞紙によって作られ、製造のエネルギーもほとんど必要ないため、人と環境にやさしいエコな断熱材と言われています。
セルロースファイバーは、その高い断熱効果によって、夏涼しく冬暖かい家を実現。また、調湿や防音、防火にも優れた多機能素材であり、発祥地であるアメリカでは現在もっとも使われている断熱材です。
セルロースファイバーは他の素材と比べて高くなるので、できればコストを抑えてマイホームを建てたい際は設置を断念することになるかもしれません。また、セルロースファイバーは沈下すると言われています。沈下しないようそれぞれのメーカーも工夫していますが、施工業者の力量によっては沈下し、効果が薄まってしまうこともありますので、セルロースファイバーを選ぶ際には確かな技術力を持つ業者を選ぶことも大切です。
珪藻土は、珪藻という植物プランクトンの化石を含んだ土のことです。自然素材とは思えないほどの圧倒的な吸水性が注目され、雑貨や家庭用品としても広く普及しています。
珪藻土の最大の特長は、湿度の調整に優れていることです。土に無数に空いたナノサイズの穴がさかんに吸放湿し、人間にとって快適な湿度である40~60%を自動で保ってくれることから「呼吸する土」とも呼ばれています。
珪藻土は、漆喰と比べて色のバリエーションが豊富です。漆喰の場合は、冬になるとカルシウムイオンが表出して白いムラが出るため白系がほとんどです。
一方、珪藻土にはそのようなデメリットがなく、顔料との調合によって彩り豊かな表現が可能ですので、こだわりの住まいづくりの強い味方となってくれるでしょう。
珪藻土は自ら固まらないので、珪藻土の上に固化剤を塗らなければいけません。その分施工に時間がかかると共に、コストも上乗せされます。また、乾燥するとひび割れする可能性もデメリットの1つです。自らで固まることができない一方で、乾燥するとひび割れする可能性があるという特徴は、扱いの難しさを意味しています。乾燥に気を付けると共に、補修を行うのであれば同じ素材や削るためのサンドペーパーなどを用意しなければならないのでコストも時間もかかることになるでしょう。
石材は、家の内装や外装や庭先などで使われます。ヨーロッパでは、石造りの家も多く見受けられますが、日本では建築基準法の関係で全部石の家はむずかしいのです。ただ、内装や外装で個性を出せるため、注文住宅では選択肢に入れてみてください。
墓石で採用されていますが、家の建材としても多く使われています。なめらかな見た目と手触りで、硬度が高いです。風化にも強く、耐久性や耐水性の高さも魅力です。
磨き上げると独特のツヤが生まれ、個性的な模様も浮かび、美しい輝きを放ちます。華やかさと同時に落ち着きがあり、大人の風合いがある石材です。
福島で採掘されますが、近年少なくなり希少価値がある石材です。建築材として、床や壁にも使われています。
金色や白斑が散りばめられているような模様が名前の「浮金」の由来であり、上品な光沢もあって見る人の心を魅了します。加工しやすく、硬質で、吸水率も低いのも特徴であり魅力です。
真壁石は真壁御影とも呼ばれ、茨城県で採掘される花崗岩です。石目にやさしさがあり、自然焼けに強く仕上げ次第でさまざまな表情を見せます。
小さな石目のものは真壁小目石、石目のあらさが中程度のものは中目石と分類されています。品質の劣化も少なく、吸水率も低いのが特徴です。
神奈川県真鶴町でしか採掘されない、希少性の高い石材です。昔、箱根火山が噴火し、出てきた溶岩が海で固まり誕生したと考えられています。
安山岩の中でも上級品で、採掘時の茶褐色が磨き上げることで淡い灰緑色が出現するのです。加工もしやすく、研磨後のきめ細やかな輝きは落ち着いています。
岡山県の万成町で採掘される石です。桜色が特徴的で、やわらかでやさしい風合いがあります。著名な造形作家にも愛され、建築物や記念碑やモニュメントをはじめ、昭和の大スターだった俳優の墓石にも使われている石材です。
経年変化にも強く、退職もしにくく、吸水率も低いため、風雪や湿気に強みがあります。
インド産が主流で、強い赤みが存在感を放つ御影石です。硬い石材のため、加工がむずかしく、原石の時点で色調が大きく違っています。ピンク色に見える石もあるため、色合わせがむずかしい石材です。
生産量が安定しているため、国産御影石より価格はリーズナブルなものが多くなっています。
目が細かく、吸水性や比重や硬度が高いファイングレイン。経年劣化にも強いため、性質が長年変化しないという評価さえあるほどです。硬質なため加工は困難ですが、研磨してツヤが出ると長期間保ちます。
色合いは深みのある黒で、磨き上げると鏡のようなツヤと輝きを放つのが特徴です。生産量が低く希少性があり、世界中で高い評価を受けています。
サンゴや貝の化石が入っている、炭酸カルシウムの石灰岩の一種です。無添加住宅で採用されることもあり、内壁や外壁など幅広い箇所で使えます。
機能性という面で評価が高く、消臭機能や吸湿機能、劣化しづらいのも魅力です。石材ですが温かみがあり、価格もリーズナブルなため、採用しやすい石材でしょう。
内装用で使用するのがベターです。石灰岩が地中でマグマの熱と圧力に影響され、再結晶化して変質し誕生します。磨き上げると光沢が現れる石材です。
花崗岩と比べると加工もしやすいのも魅力でしょう。なめらかで、掃除をするときも楽です。ただし、風化に弱いため屋外には向かず、洗剤で変質する点は日常的に注意してください。
マグマが地下の深い場所で、時間をかけて凝結して生まれる花崗岩です。名前にある錆は、本当にさびているわけではなく、薄茶色の色合いから呼ばれています。
特徴は硬質で、高い耐久性です。外壁や漆喰壁のアクセントとしても適しています。高級感もあるため、内壁での使用にもぴったりの石材です。